So-net無料ブログ作成
検索選択

【ツボ 5】拡大する高速モバイル通信 :Wi-Fi・WiMAX・LTEとは -ニュースが分かる!IT用語のツボ- [【ニュースが分かる!IT用語のツボ】]

Wi-Fi(ワイファイ)、WiMAX(ワイマックス)、そして、次世代の携帯電話向け高速無線通信LTEなど、便利で高速なモバイル無線通信が続々登場しています。

これらのサービスは、ノートパソコンやスマートフォンで、無線でどこでもいつでも、高速でインターネットが使えるサービスです。今回は、これから盛んになる高速無線通信の内容を簡単に紹介し、その違いも説明したいと思います。

しかし、これらの用語は専門的で難解ですので、説明不足や誤解もあるかと思いますが、お許し下さい。

高速のインターネット接続というと、これまでは、FTTH光ファイバー)、ADSL、CATVなどの有線接続が主でした。無線接続は、これまでは通信速度が遅く、インターネット利用では不便でしたね。

しかし、「Wi-Fi」、「WiMAX」などを使えば、ノートパソコン、スマートフォンなどの携帯機器で、どこでもいつでも、高速な無線接続のインターネット活用ができます。

そして、携帯キャリアの方でも、スマートフォンの普及と共に、「3.9G」(第3.9世代)と言われる、次世代の高速通信サービス「LTE」が出てきています。この「LTE」は、NTTドコモの高速通信サービス「Xi」(クロッシィ)に採用されています。

 2012/02/24 ついにスタート、50メガを超えるモバイルデータ通信 :ITpro
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120223/382776/?leaf_rcmd

2012年02月、モバイルデータ通信に関して重要な発表が二つありました。

 ・ソフトバンクモバイルがTD-LTE方式のサービス「SoftBank 4G」を2月24日開始と発表
 ・イー・モバイルがLTE方式のサービス「EMOBILE LTE」を3月から開始と発表

2サービスの速度は、SoftBank 4Gが下り最大110Mビット/秒(サービス開始当初の端末では下り最大76Mビット/秒)、EMOBILE LTEが下り最大75Mビット/秒で、全面的に50Mビット/秒を超えるスピードをうたうモバイルデータ通信がいよいよ登場してきました。

今後は、高速な無線通信サービスで、ノートパソコンやスマートフォンなどで、”どこでもいつでもインターネットが使える” 環境が整備されるので、日常活用でのインターネット活用がますます活発になると思います。



■ まず初めに、基本用語の「LAN」と「無線」とは


■LANとWAN

ネットワーク(Network)とは、「網の目のように張り巡らされた組織や系列、繋がりのこと」で、コンピュータの世界では、複数台のコンピュータを互いに接続することを「ネットワーク」といいます。

ネットワークは、通信する対象の範囲、以下の2つに分かられます。

  LAN (Local Area Network)(呼び名、ラン): 狭いネットワーク(構内ネットワーク)
  WAN (Wide Area Network)(呼び名、ワン) : 広いネットワーク(広域ネットワーク)
  

LAN(ラン)は物理的に近い距離でのネットワークで、建物内や家庭内だけの狭い範囲でコンピュータ通信を行うネットワークです。

これに対して、WAN(ワン)は広域のネットワークを指し、日本国内や世界中と通信するためのネットワークです。


■有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)

また、ネットワークは、つなぐ形態で、有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)に分けられます。

  有線(ワイヤ)  : 線でつなぐ方式
  無線(ワイヤレス): 線でつながず無線(電波)でつなぐ方式


有線の場合は”有線”という言葉はつけず、無線の場合だけ「無線LAN(ワイヤレスLAN)」というように呼ばれることが多いです。



■ 無線LAN : 家庭や企業内の狭い空間での無線通信を使ったLAN


無線通信を使ったLANシステムのことで、家庭や企業の狭い空間で、パソコン間やプリンターなどの通信に利用されています。

最近では、パソコン以外にも携帯ゲーム機、携帯電話、デジタルカメラ等の家電製品にも、無線LANでの接続が拡大しています。なお、無線LANは「IEEE 802.11」という接続規格で実現されています。

無線LANは電波を利用するので、設置場所などの制約がなくネットワークに接続しながら移動できるという非常に大きなメリットがあります。



■ Wi-Fi(ワイファイ): 国際的な認証を受けた無線LANのブランド名


Wi-Fi(ワイファイ)は、国際的な業界団体「Wi-Fiアライアンス」から、無線LAN機器間の接続を保証し、認証されたことを示す名称、ブランド名です。

「安心して、無線LANに接続できますよ!」というシンボルです。

最近では、パソコン以外にも、スマートフォン、携帯ゲーム機、音楽プレイヤー、デジタルカメラ等にもWi-Fiが搭載されており、Wi-Fiのお陰で、無線で安心して相互に接続出来ます。

また、Wi-Fi機能が加わったSDHCメモリカードもあり、撮った写真を無線LAN経由で自動的に転送し、写真共有サービスやパソコン上に画像を転送することができます。


(注)Wi-Fiのような無線LANの場合、電波の出力が小さく近距離でのみ利用可能なので、設備設置に、国から“免許”を必要とせず、自由に設置できることが一般的です。



■ 公衆無線LAN(ホットスポット、Wi-Fiスポット)


無線LANスポットを街中に設置し、無線LANを使用し、ごく限られたエリアでインターネットへの接続ができるサービスです。
公衆無線LANはWi-Fiで接続されており、ホットスポット、Wi-Fiスポットなどと呼ばれます。

空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中でブロードバンド環境でインターネットが利用できます。



■ WiMAX(ワイマックス)、モバイルWiMAX : 高速無線ネットワーク


無線LANの技術を拡張して規格化され、広範囲でインターネットなどの通信ができる高速ワイヤレスインターネットです。無線LANとは異なり、広いエリアで利用可能で、外出中や移動中も高速の通信が可能です。

ひとつの基地局でカバーできる範囲が、無線LANに比べて広く、技術的には最大半径3kmまでアクセス可能です。

“無線LAN”の延長線上に生まれた規格であり、元々は光やADSLなどの敷設が難しい地域に向け、無線による固定ブロードバンド通信網を提供するための技術としてスタートしたものです。

また規格策定には、パソコン向けのCPUで知られるインテルが大きく関わっていることから、現在多くのノートパソコンに、モバイルWiMAXによる通信機能が内蔵されるようになってきています。



■ LTE :携帯電話の高速通信サービスの規格 「3.9G」(第3.9世代)


LTE(Long Term Evolution)は、次世代の携帯電話向け高速無線通信規格のこと。国内では「3.9G」とも呼ばれてきたが、最近は海外を中心に「4G」と呼ぶことも増えてきています。

NTTドコモの高速通信サービス「Xi」(クロッシィ)に採用されるなど、いま注目を集めている新しい通信方式の1つが「LTE」です。

LTEは携帯電話のデータ通信を高速化した規格で、家庭向けのブロードバンド回線にほぼ匹敵する高速なデータ通信が可能です。

従来と異なりすべての通信をパケット通信として処理するため、音声通話はデジタルデータに変換されてパケット通信に統合されます。


■LTEとモバイルWiMAXの違いは

LTEは、3G携帯電話方式の延長として生まれたもの。モバイルWiMAXは無線LANの技術を拡張して生まれたもので、料金プラン、対応エリアなどが違います。

なお、LTEは、携帯電話キャリアが導入しやすいよう、従来の携帯電話の規格と共通化、あるいは互換性を持たせる仕組みを用意しているのが特徴です。

3G携帯電話は日本ではNTTドコモやソフトバンクモバイルが採用する「W-CDMA」と、au(KDDI/沖縄セルラー)が採用する「CDMA-2000」の2方式に分かれています。

なお、3.5G(第3.5世代)では、データ通信速度を高度化したHSPA/HSDPAおよび1X EV-DOをとして展開していますが、次の世代3.9Gでは両陣営ともLTEを導入する見通しとなっています。



■ その他の豆知識



■モバイルWiFiルーター

モバイル通信回線を用いて、インターネットに接続する可搬型のルーター。WiFi機能を利用し、複数機器の無線インターネット接続を可能にするルーター機能を持ちます。

このルーター機能で、パソコン、ゲームなど、Wi-Fi接続可能な機器を、複数台同時にインターネットに接続することができます。

固定回線用の光回線やADSL回線では、複数の機器をインターネットに接続することが可能な、ブロードバンド・ルーターが一般的ですが、これのWiFi(無線LAN)版が、モバイルWiFiルーターです。


■テザリング(携帯通信網の回線を他機器で共有する機能)

スマートフォンを通信機器として利用し、パソコンなどをインターネットへ定額常時接続させることです。

スマートフォンの「テザリング」機能は、簡単にいえば、モバイルWi-Fiルーターが、スマートフォンの中に入ったようなものです。

スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりにして、パソコンなどの複数機器をインターネットに接続できます。



3.11東日本大震災追悼、震災記録・映像紹介 「3.11」は絆から希望への日 [社会の動き]

東日本大震災・福島第一原発事故 『絆から希望へ 希望から絆へ』

3/11で大震災から一年になります。日本人として、「3.11は忘れてはいけない日」になりました。東日本大震災や原発事故の映像、そして、復旧・復興がなかなか進まない映像をTVで見て、大震災の被害の大きさ、福島第一原発事故の影響の大きさを、改めて知りました。

今回は、インターネットで紹介されている、東日本大震災・福島第一原発事故の震災記録・映像を紹介しますので、参考にして下さい。


インターネットでの被災者の生の証言や被災現場の写真・動画は、自分のペースで考えながら落ち着いて見れ、考えさせられます。

東日本大震災を伝え、亡くなった多くの皆さんへの祈り、震災から立ち上がろうとする被災者の皆さんへの応援、そして、日本人として連帯し絆を深め、一日も早い復興を果たすためにも、これらの記録をみることはとても大事だと感じました。

なお、際限なく災害のニュースを見続けることはストレスをより悪化させる場合もありますので、少し休憩をはさむことも必要です。

休憩をはさみ心身の負担を減らながら、震災記録・映像を見て下さい。また、中には、ショッキングな映像もありますので、子供さん達に見せる場合は気をつけて下さい。


 Youtubeに「東日本大震災 絆から希望へ 希望から絆へ」動画公開
 http://www.youtube.com/watch?v=SAQ8l-i6N30

この写真は、2012年3月3日、伊丹市の緑ヶ丘公園の、梅の花の写真です。3.11東日本大震災、多くのなくなった皆さん、そして、被災地で悩みながら日々を暮らしている皆さんに、ささやかですが贈ります。


■震災発生の午後2時46分、政府はそれぞれの場所で1分間の黙とうを行うよう、国民に呼びかけ

 政府主催の追悼式 黙とう呼びかけ NHKニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120311/k10013633251000.html

『発生から1年となる11日、災害の追悼式としては初めて政府主催で追悼式が開かれます。政府は追悼式に合わせ、それぞれの場所で1分間の黙とうを行うよう、国民に呼びかけるとともに、学校や民間企業などに対して弔旗の掲揚を要望しています。』(上記のNHKニュースより)


■NHKの震災1年の特設ページ

NHKのホームページでは、震災1年の特設ページを設け、被災地の最新のニュースや復興に向けた様々な課題を特集で伝えています。

 NHK NEWS WEB 震災1年 険しい復興への道のり
 http://www3.nhk.or.jp/news/shinsai/

  NHK NEWS WEB 震災1年 被災地600人の声
  http://www3.nhk.or.jp/news/shinsai/special/0308_01.html


■被災者4人が振り返った「命の記録」

また、MSN産経ニュースでは、【生死を分けた“あのとき”】として、被災者4人の皆さんが、当時の辛い出来事を語っています。とても胸にせまるものがあります。

「生きるとはどういうことか」 被災者4人が振り返った「命の記録」 - MSN産経ニュース
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120310/dst12031022100019-n2.htm



■ NHKの特設サイト「東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント」


NHK東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント
http://www9.nhk.or.jp/311shogen/


NHKは3月1日(木)、東日本大震災に関連した映像などを公開するWebサイト「NHK東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント」を開設しました。

津波や原子力発電所事故の被害にあった地域を航空写真などで見られるほか、被災地の復興の様子を地域別に確認できます。

なお、映像には津波や火災、被災者の詳細な体験談などが含まれるため、NHKは「映像をご覧になった時に精神的なストレスを感じられる方もいらっしゃる可能性があります。ご自身の判断にてご覧いただきますようお願いいたします」としています。


《補足》震災記録・映像紹介のサイトに良く出てくる「アーカイブ」とは

アーカイブ (archive) とは、日本では一般的に書庫と訳されることが多いですが、元来は公記録保管所、公文書、または公文書の保管所、履歴などを意味し、「記録を保管しておく場所」です。



■ 福島原発事故直後の緊迫の10日間の真実を追った”54分間のドキュメンタリー”
■  PBSの「Inside Japan’s Nulclear Meltdown」



「福島第一原発事故直後の10日間の迫力のある映像ドキュメンタリー」
  PBSの「Inside Japan’s Nulclear Meltdown」

この映像について、以下のホームページで、紹介されていました。当時の生々しい事故の映像や、原発の復旧に携わった人の発言など、本当に迫力のある映像で驚きました。

 福島第一原発事故直後の緊迫の10日間の真実を追った、迫真のドキュメンタリーを観て
 (WIRED.jp):ニュース:PC Online
  http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20120307/1043204/?set=rss

なお、ここで紹介されているのは、以下の映像です。

 Video: Inside Japan's Nuclear Meltdown | Watch FRONTLINE Online | PBS Video
  http://video.pbs.org/video/2202847024

この映像では、事故後10日間の現場内部、官邸の様子、本人たちの生々しい証言と多くの未公開映像を通して語られ、また、事故当時首相だった菅直人さんの生の証言もあり、当時の緊迫した状況がよく分かります。


《参考》「犠牲払ってもと覚悟」=菅前首相が原発事故回顧

菅前首相の原発事故回顧が、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」に紹介されています。かなりの覚悟で、当時、原発事故対策にあたっていたことが分かります。

Former Japanese PM Naoto Kan on the Fukushima Disaster | Foreign Affairs
http://www.foreignaffairs.com/features/letters-from/former-japanese-pm-naoto-kan-on-the-fukushima-disaster

(注)以下は上記の英文の私の拙訳です。

『福島第一原発での事故のかなり前に、私は、重大な未決着の問題が原子力の安全性および放射性廃棄物の処分に関してあることを知っていました。』

『この事故は目に見えない敵との戦いでした。最悪のシナリオは、日本の国家に重大な害を及ぼすばかりか、周りの国にも相当な影響をもたらせていたでしょう。』



■ 東日本大震災の記録を公開しているホームページ


■ Yahoo! JAPAN 東日本大震災 写真保存プロジェクト

http://archive.shinsai.yahoo.co.jp/

「東日本大震災 写真保存プロジェクト」は以下を目的とした、非営利目的のプロジェクト。

・震災前の、美しい日本の記録を保存すること
・未曾有(みぞう)の震災を風化させず、後世に伝えること
・将来の防災研究などに役立てること


■ Google提供 未来へのキオク - レポート

http://www.miraikioku.com/report.html

「未来へのキオク」は、失われた被災地の街並みや風景を、動画や写真といった「キオク」として、インターネットを通じて取り戻すことを目指すプロジェクト。


■ Google提供 未来へのキオク - ストリートビュー

http://www.miraikioku.com/streetview/

ストリートビュー撮影車を用い、夏から約半年かけて、のべ44,000 km を走行、被害の大きかった東北地方の沿岸地域や主要都市周辺を撮影。被害の爪あとの深さが見て取れます。


■ 朝日新聞デジタル:東日本大震災アーカイブ

http://digital.asahi.com/special/quake2011_archive.html?ref=comtop_rshinsai

「東日本大震災アーカイブ」では、ネット上の地球儀ソフト「グーグルアース」を使い、被災者の声を届けます。


■東日本大震災アーカイブ
http://shinsai.mapping.jp/

ヒロシマ、ナガサキの原爆の記憶を風化させないために、被爆者の証言や被爆直後の写真をグーグルアース上に表示するプロジェクト、ヒロシマ・アーカイブとナガサキ・アーカイブを作っている渡邉英徳首都大学東京准教授を中心とするグループが、今度は東日本大震災アーカイブを制作。



■ 東日本大震災、応援メッセージ



■有名な歌手のシンディ・ローパーさんの応援メッセージ

シンディ・ローパーさんは、昨年、日本のコンサートに来る、まさにそのとき震災に会われましたが、そのまま日本に残り、多くの方に励ましの歌やメッセージを残しました。今年も再び、日本に訪れ、次のことを言っています。

『被災した人たちに『あなたがたは、忘れられていませんよ』ということを伝えたい。そして多くの人たちに、被災地や子どもたちのために、それぞれ何ができるのか、私が来ることで思い出してほしいのです』(下記のホームページより引用)

 NHK NEWS WEB シンディ・ローパーはワスレナイ
 http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0307.html

(注)「あなたがもし倒れたら、私が受け止めてあげる。何度も、何度でも」シンディ・ローパーさんのヒット曲、「タイム・アフター・タイム」の歌詞の一節です。


■復興願う「立佞武多」完成=ナマズ制圧、過去最大-青森

なお、インターネットのニュースに、復興願う「立佞武多」完成とありました。五所川原市の夏祭り「五所川原立佞武多」で使われるそうです。

「復興祈願・鹿嶋大明神と地震鯰(ナマズ)」と題し、東日本大震災を後世に伝えるとともに、一日も早い復興への願いが込められたそうです。

山車の大きさは高さ約23メートル、幅、奥行き各約8メートル、重さ約19トンで過去最大。「要石(かなめいし)」を持ち上げた鹿嶋大明神が、地震の原因と言い伝えられる大ナマズを押さえ込もうとする姿を描いたそうです。

時事ドットコム:復興願う「立佞武多」完成=ナマズ制圧、過去最大-青森
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012030300234



【ツボ 4】特定の企業や個人を狙う標的型攻撃、ウイルス付きメールにダマされるな! [【ニュースが分かる!IT用語のツボ】]

昨年2011年には、三菱重工業など日本の防衛産業メーカー、国会や政府機関が大規模な「標的型のサイバー攻撃」を受けました。この攻撃は、特定の企業や個人を狙って、ウイルス添付のメールを送信し、ウイルスに感染させ、内部から情報を盗み取ろうとする攻撃です。

また、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故に乗じ、放射線への人心の恐怖と関心を悪用したサイバー攻撃も報告されています。震災に関する情報提供に見せかけたメールにウイルスが添付されていました。

 情報処理推進機構:IPA
 「東日本大震災に乗じた標的型攻撃メールによるサイバー攻撃の分析・調査報告書」の公開
 http://www.ipa.go.jp/about/press/20110929_2.html

「標的型のサイバー攻撃」の代表的な攻撃方法は、ウイルス付きの「標的型メール」で、「日本語で自分に関係ありそうな用件」なので、油断しているとダマされます。
この攻撃は、今後も増えることが予想されますので、その内容を知り、対策を考えておくことが必要ですね。まず、「標的型のサイバー攻撃」を理解するために必要な用語を以下にまとめます。


☆^^☆^^☆^^☆^^☆【用語のツボ】☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆


「標的型攻撃」とは、特定のターゲットを狙う攻撃のこと。

「サイバー攻撃」とは、インターネットを通じた特定の国家・企業・団体を狙った攻撃のこと。

「標的型メール」とは、官公庁・企業などの特定の人に送られるウイルス付きメールで、「サイバー攻撃」の代表的方法。

「ゼロデイ攻撃」とは、(修正情報が発表される前に)対策されていないソフトウェアの脆弱性(不具合)を攻撃するもの。


☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆^^☆



■ 「標的型攻撃」とは


特定のターゲットを狙う攻撃のこと。従来、ウイルスなどの危険の多くは、インターネット全体を狙う攻撃でしたが、最近増えてきたのが、特定のターゲットへの標的型攻撃です。

実は、この”特定のターゲットを狙う”という特徴が、対策を難しくしています。

ウイルス対策ソフトの多くは、ウイルスを収集し、そのウイルスの情報を登録することで、ウイルスを検知しています。

標的型のサイバー攻撃の場合、ウイルス情報を入手するチャンスが少ないため、ウイルスソフトに対策処理を組み込みことが困難です。

そのため、ウイルス対策ソフトを使っているから大丈夫だとは言い切れません。



■ 「サイバー攻撃」とは


”インターネットを通じた特定の国家・企業・団体を狙った攻撃。社会に混乱をもたらしたり、国家の安全保障を脅かしたりすることが目的。

「サイバー攻撃」は、インターネット経由で、パソコンなどのコンピュータに不正アクセスや不正メールを送信し、特定の国家、企業、団体にダメージを与えようします。

「サイバー(cyber)」とは、「サイバースペース(cybe spacer)」「サイバネティックス スペース(cybernetics space)」の略語です。

「電脳世界」「電脳空間」「ネットワーク世界」という意味であり、そこから、インターネットの仮想空間での事象に「サイバー」と付ける事が多くなりました。「サイバー攻撃」「サイバーテロ」「サイバー犯罪」などと呼ばれます。



■ 「サイバー攻撃」の代表的な攻撃、「標的型メール」の特徴は


「標的型メール」は、企業のビジネスマン、官庁の公務員、政府要人などを狙って、ウイルスが添付されたメールを送り、ウイルスに感染させて企業秘密・国家機密などを盗み取ろうとするものです。

「標的型メール」は、メールの添付ファイルに不正ソフトを忍ばせものが多く、メールの内容も、注意をしていないと、すぐにダマされる内容です。

また、ウイルス付きの添付ファイルは通常のOffice・PDFなどの文書で、ソフトの欠陥が狙われます。なおウイルスに感染したことに気付かず、長期間に渡ってウイルスが活動し、機密情報を盗まれます。

IPAが報告した標的型メールの手口は以下の4種類です。

(1)Webなどで公表されている情報を加工して、メール本文や添付ファイルを作成する
(2)組織内の業務連絡メールを加工して、メール本文や添付ファイルを作成する
(3)ファイルを添付せずに、不正なサイトへのリンクをメール本文に記載する
(4)日常会話的なメールを数回繰り返して、メール受信者の警戒心を和らげる

 情報処理推進機構:IPA 『標的型攻撃メールの分析』に関するレポート
 http://www.ipa.go.jp/about/technicalwatch/20111003.html


■メールは日本語で、自分に関係ありそうな用件

例えば、震災後に「地震情報」「被ばくに関する知識」「計画停電」等の震災や原発事故に関するメールを語り、ウイルス付きのメールが送られました。

なお、衆院議員に送られた攻撃メールは、

 ・雑誌記者をかたり
 ・「議員の顔写真を誌面に使いたい」といった文面で添付ファイルを開かせるメール

だったそうです。

あたかも知っている組織の人からの、通常の文面でいつも使っている文書データであれば、ついついメールの添付ファイルを開いてしまい、ウイルスなどに感染することになります。


■対策されていないソフトウェアの脆弱性(不具合)を攻撃する「ゼロデイ攻撃」

下記の分析リポートで、東日本大震災と原発事故に乗じた標的型メールの手口を詳しく分析されています。

 情報処理推進機構:IPA 情報セキュリティ:標的型攻撃に関する調査結果
 http://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/newthreat201109.html

ここで紹介されている標的型メールのサンプルでは、メールタイトルは「3月30日放射線量の状況」。添付されていた「3月30日放射線量の状況.doc」というワードファイルを開くと、不正ソフトが実行されるというものです。

添付ファイルにソフトウエアの弱点(脆弱性)を攻撃するコードが含まれていました。

この攻撃は、Microsoft Office の脆弱性(不具合)を利用したもので、その時点では、まだ修正情報(パッチ)は存在しておらず、対策する修正情報が公開されていない=ゼロデイ攻撃でした。

(注)このサイバー攻撃で使われた脆弱性は、「マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-023」(Microsoft Office の脆弱性によりリモートでコードが実行される)と呼ばれるもので、対策するセキュリティパッチは4月13日に公開。



■ 標的型のサイバー攻撃を防ぐには


防ぐ方法は、パソコンを扱う個人側と、企業等のシステム部門の対策が必要ですが、ここでは、パソコンを扱う個人ベースでの対策について説明します。

標的型のサイバー攻撃を、ウイルス対策ソフトで防ぐのは困難

ウイルス対策ソフトの多くは、世の中に発現しているウイルスを収集し、そのウイルスの情報を登録することで、ウイルスを検知しています。

ところが、標的型のサイバー攻撃の場合、特定の企業や個人なので、ウイルス情報を入手するチャンスが少ないため、ウイルスソフトに対策処理を組み込みことが困難だからです。

なお、標的型のサイバー攻撃を防ぐためには、以下が必要と言われています。

 (1) 一見自然なメールでも慎重に判断・対応
  
 (2) メールの添付ファイルを安易に開かない
 
 (3) メールに書かれたURLを安易にクリックしない
 
 (4) OfficeやPDFリーダなどのパソコン・ソフトを常に最新版にする
  (修正情報を素早く適用する)
 
 (5) セキュリティーソフトを必ず導入し、ウイルス・パターンは常に最新にする

メールは、安易に信用せず、疑ってかかる必要があり、安易に、メールの添付ファイルを開いたり、URLをクリックしてはダメですね。常に狙われていることを意識しておくことが必要です。

なお、「標的型メール」については、以下に分かりやすく解説されています

 完全防御、ほぼ不可能な「標的型メール」 :ネット&デジタル : 読売新聞
 http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20111028-OYT8T00882.htm

 三菱重工サイバー攻撃と標的型メール : ネット&デジタル : 読売新聞
 http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20110922-OYT8T00985.htm



(図で覚える)コンピュータ用語学び塾 | Facebookページも宣伝
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。